秋らしくなってきた。
庭の柚子の出来が、気になる。
疲れていたが、夕方畑に行く。
贅沢な風景を味わいながら、野菜の種を蒔く。
妻が歯科のため、引き揚げようと思ったが、夕方の湿気で、車がハマって動かなくなってしまった。
焚き火の灯りを頼りに、60代のオジサンと作業するも、脱出不能。
オジサンの車で引っ張ることにしたが、オジサンの車もハマる。
ジャッキアップしながら、角材を使用して、オジサンの車は脱出成功。
車がハマッた事は、妻には言えなかった。
妻と子供達は、自転車で歯科へ行ったようだ。
しかし、帰宅があまりにも遅いため、自分が戻らないことを怒っていた妻は、心配のメールを送ってきたので正直に白状すると、無事に帰ってきてくれればいいと、諦めの笑いが出たので一安心。
しかし、20時を過ぎたので、自分の車は諦めることにした。
温めたコーヒーを二人で飲みながら、雑談後オジサンは引き揚げた。
自分は、22時過ぎまで暗い畑で、孤独を楽しむ。
体が冷えてきたので、泥だらけの格好に長靴で自宅まで歩く。
市街地に入ると、怪しい目で見られる。
帰宅すると、子供達に「お父さんは、原始人みたいな生活が好きだね!」と笑われたが、中途半端な現代人の自分は、原始人のような逞しさもなく、無力なのが空しく感じた。
長女には、「畑は禁止」と言われたが、「登山家は山があれば命を懸けて登る、畑で生きるための生産をするために、お父さんは大自然と闘うのではなく、共存する」と、訳の分からない言い訳したのが、心痛い。
長女も、心配したのかも・・・
疲労と睡眠不足で、クタクタ・・・
熱燗で、体と心を温められただけ、幸せに感じた夜。