犬っコロの散歩をしながら考えた・・・
大相撲の土俵に女性が上がれないのは、「差別」だということについてだ。
人命に関わる緊急時に、「女性は下りてください!」とアナウンスされるくらいだし、部屋の女将さんでも弟子がケガをしても上がれない伝統を、短時間で変えるのは難しいと思う。
女性市長で、土俵に上がれないなら挨拶はしないと言っている方がいるが、それ以前に政治家などが土俵に「土足」で入る方に違和感を感じる。
また、市長が騒ぐこと、取り組むことなのか疑問を感じる。
市民はそのようなことに、力を注いでほしいのだろうか。
現代に合わない風習は、そこらにたくさんあるだろう。
しかし、急に世間が騒ぎ出したネタを差別だと発言して自己主張するより、従前から未だに解決していない差別問題などに取り組むのが政治家ではないかと考える。
今回の人命に関わる事が発生する前から、女性差別だと主張してきた方なら理解できるが、大相撲での不祥事が連発していることに便乗した、弱い者いじめにも見える。
女性市長の巡業先でもある「市」のために、大相撲の不祥事防止について尽力し、市民が気持ちよく大相撲を観戦できる「環境づくり」をする事が大切なのではないだろうか。
もちろん老若男女外国人関係なく、誰もが楽しめる環境を自分は望んでいる。
土俵に上がれない事を政治家としての不利益を主張する前に、「己」のためでなく相撲大会に勝ち上がった女の子を土俵に上がれるような「民」のために尽力しながら改善していくのが政治家であり、行政の長であるはずだ。
決めるのは市長でなく、民の集合体なのだ。
そこに民主主義があるのではないだろうか。
今まで、弟子のケガの手当てのためにでも、土俵に上がれなかった女将さん達の気持ちにも配慮する必要がある。
自分自身、他人様の気持ちの中へ土足で入り込むようなことをしてきたと思う。
そんなことを反省しながら、何でも主張した方が良いような世の流れに巻き込まれないよう、言動と行動には注意したいものだ。